2020.06.11
コロナ禍に伴う、子育て女性の働き方を改めて考える
松本市のソーイングコンサルタント、
RaspberryGirl®(ラズベリーガール)オーナー講師の田川恵理子です。
6月7日の中日新聞に掲載いただきました。
当初は、「地元で布マスクを作っている方の特集」ということで、取材の依頼をいただきました。
私としましても、どの方が、どのようなマスクを、どのような思いで作られているのか、という点については興味深く思っていました。
取材依頼をいただいておきながら、逆にこれまでの取材内容を教えていただきたい!取材当日がとても楽しみだったのです。
マスクだけでは満足できなかった、切り離せなかった思い
今回のマスク製造や、マスク販売を決めた経緯として、どうしても「完成されたマスクだけの取材」を受けることができませんでした。
中日新聞の中津記者、私の思いをしっかり汲み取ってくださり、今回の販売に至った経緯、マスクへのこだわり、なによりも、
私一人で成し得たことではなかった、生徒さまが洋裁を仕事にするため、夜のオンラインミーティングで学びを得て、マスクを作る作業だけではなく、オンラインショップのコンセプト構築から携わり、サイト運営にも関わっていただいた点、そこを大きくクローズアップして取材くださったこと、大変感謝しております。
内職と、リモートワークの違い
前述の通りでサイトで販売するマスクを作る作業を担っていただかったわけではなかったんです。
製作から販売、そしてお客さまに商品が届いた後のサポート、一連の流れを一つの仕事として理解していただきたかったのです。
マスク作りだけを切り取ってしまうと、ただの縫製作業になってしまう。
ここに今回一番の懸念がありました。作り手の思いは必ずお客さまに伝わる、
それであれば、全てに関わっていただくべきであると考え、それが叶う形にするためにはどうしたらいいのかを、このコロナ禍をヒントに真剣に考えました。
その答えが、今回のマスク販売でした。
オンラインショップコンセプトは、3名のチームメンバーの想い
コンセプト構築は、簡単ではありませんでした。
ただ、コンセプトを伝えられないクチュリエが、モノづくりを仕事にはできないと思うんです。サイトを創り上げる人、マスクを作る人、それを販売する人、思いが同じであれば問題ありません。
ただ、なかなか一つの軸を複数名で共有することは難しい課題であると思います。人数が増えるほどに、その課題は大きくなる。今、それを自身の手で担えるクチュリエ、私にとってこんなに心強いメンバーは、これまで望んでも叶うことはありませんでした。
今回の取材をお受けした時に、そんな思いをたくさん聞いてくださった中津記者、本当にありがとうございます。
RaspberryGirl®の新しい働き方の提案
内職ではありません。
ひとりひとりが、自身の創り上げた商品を販売後まで責任を持つ、
そして新商品の提案も行う、そこに至る経緯をプレゼンする、自身でプロデュースする力をつける、並大抵のことではありませんが、これが自宅にいながら社会とつながりを持ち、叶えることができたら素敵ですよね。
RaspberryGirl®のクチュリエは、その夢を現実にしようと必死で取り組んでいます。人が頑張る姿が好きです。もう少し時間がかかりますが、その「働き方」が今後女性の生き方に変化をもたらすことができれば。
本気で取り組んでいきます。