2019.06.26

「洋服の作り方」しか教えられないつまらない講師にならないために。

松本市のソーイングコンサルタント、
RaspberryGirl®(ラズベリーガール)オーナーの田川恵理子です。

先週、訪問させていただきました、生地会社さまより、お願いしておりました生地見本が届きました。


ものすごい量です・・・


こんなにたくさん・・・本当にいいのでしょうか・・・
と多少遠慮した、とはいいがたいほどの量です(笑)


それも、「この松本の地で素晴らしい生地をぜひ取り扱ってほしい」
という、担当さまの情熱。
お話を伺って驚いてしまったのですが、まさか
こちらから返信が来るとは思ってもいませんでした、とのこと。

ビジネスにおいて、「伝える力」は絶対不可欠!

以前にも同じ内容の記事を書きましたが、現在開講中である「スタッフ養成講座」において、私が受講生にお伝えしていることは

「自分の言葉で伝えられるようになろう」

「自分の考えを伝えられる力をつけよう」

もし、彼女の思い込みで、「またメールを送っても返事は返ってこないだろう」と、決めてかかってしまっていたら・・・?

今回の出会いは間違いなく実現しませんでした。

本当にありがたく、彼女が連絡くださったことに心から感謝するばかりです。
発言をするということは、勇気がいることです。

しかし、これから当教室が目指す、「自主性を尊重した経営」を実現させるためには、スタッフ一人一人が経営理念を理解し、当教室における市場ニーズと動向をキャッチしている状況でなければ、発言することは難しい状況と言えます。

生徒さま、お客さまへ伝えたいことを伝える力を身に付ける

洋裁教室の運営において、「伝える」ということは、大変重要で、聞いたことのない洋裁用語を交えての説明になる、わけですので、それはそもそも、どういうことであるのか、ということの説明から始めなくてはなりません。

公式サイトを運営していながら、こんなことをいうのもおかしいのですが、
私はITがとても苦手なんですよ。

わからないから、おのずと質問が多くなるのですが、その返答
を聞いてもわからないんですよ。お恥ずかしいのですが、専門用語は全く意味が分からない

わからない言葉を並べて説明されても、意味を理解できないのです。
ウェブ担当の小林に、解説を依頼し、初めて理解できる
状況。私は全くの初心者ではありません。
それでもシステムエンジニアの話は意味不明です。

洋裁にも同じことが言えます。

「3.5㎝幅のバイアスでコバステッチをかけてください」

画像の縫製工程の説明です。
この説明で、どのくらいの方が意味を理解できるでしょうか。
ニュアンスは伝わっても、具体的にどうしたらいのか、というところまでを
正確に把握できるでしょうか。

教える側からすれば、これは日常会話にすぎないのです。

だからと言って、この縫製のことだけを永遠に説明するだけの
レッスンは、まさに「洋服の作り方を教えるだけのレッスン」
になってしまいます。私が一番つまらないと思うレッスンです。

洋服の作り方は、本や仕様書に書いてあるので、
レッスンを受講する意味は、追々なくなってくること必須です。

つまらない講師にならないために

最初は、言われたことをこなすだけで必死です。

それを証拠に、継続して受講している生徒さまに、体験レッスンのことを
伺うと、ほとんどの生徒さまが「覚えていないんです」と答えます(笑)

「自分の洋裁スタイル」を中級クラスくらいになると、見つけ始めます。
その時に逐一、縫い方の確認をする生徒さまは、あまりいらっしゃらないのが現状です。

「洋服の縫い方の説明」しかしない、(できない)講師に教わることは何もなくなってくる

という事態に。そこに時間をかけ、お金を払いたいとは思いませんよね。


「私にしかできないレッスン」を開講する必要があります。
レッスンを通じて、生徒さまにお伝えしたいことは何だろう?そこをしっかり
考え、実行できる講師になってほしい、今そんな思いで養成講座を開講しています。

必ず、その人の良さがある。
そこを生かしてほしい。
つまらない講師は採用しません。

中級、上級クラスの生徒さまほど、高い知識や高い縫製技術を求めています。
(当教室調べ)洋服の作り方を学びたい生徒さまへ、プラスアルファの学びを
ご提供したい、と考えています。

普段から「何を伝えたいのか」という意識がなければ、急に伝えられるようにはなれない、深く学びたいと考える生徒さまとは向き合えなくなる現実が待っていることを早く知ってほしい。

きっかけは洋服を作りたい。
そこには、たくさんの学びがあった。

必死で食らいつくように、ものすごい勢いで力を
つけている受講生です。

養成講座受講生、若い3名に期待を込めて。

ため息が出るくらい、素敵な生地がいっぱい。

アトリエで見本をご覧いただき、ご購入が可能です。
他にも数百種の生地見本をご用意しております。
またこの件については、詳しく書かせていただきます。