2019.04.11

【0期生卒業】商品制作に求められる能力とは?

松本市のソーイングコンサルタント、
RaspberryGirl®(ラズベリーガール)オーナーの田川恵理子です。

昨年11月5日より開講しました、

講師養成講座

商品制作チーム養成講座


0期生の3名が卒業を迎えました。

始まりがあれば、終わりがありますので、致し方のないことなのですが、
無事に最後まで開講できた安堵感よりも、寂しさが残りました。

会員さまの「洋裁を楽しんでいただくレッスン」とは異なり、洋裁を
ビジネスとして視野に入れた商用レッスンでした。

作品と商品の違いを学んでいただき、ビジネスに必要な縫製技術と知識を
学んでいただきました。学ぶ姿は素晴らしく、それぞれが切磋琢磨で
自分自身の課題を見つめ、自身ととことん向き合えた、そんな講座であった
と思います。

「教える」ことで、私自身もとても学ばせていただきました。

生徒さまへ、どうなっていただきたいのか、
ゴールはどこであるのか、具体的に指標を示す必要がありました。

今までOKであったことが、商用レッスンではNGであることが
多々ありました。

商品を作ることの厳しさを知っていただく、
そして、その奥深さを興味を持って学んでいただく、それがなぜ
いけないのか、きちんと説明をし、納得したうえで、
次のステップへ進んでいく、まだ基礎の段階でしたが、
教えることの責任や、具体性を伝える努力が必要であることなど、
私自身も講師としてレベルアップを図ることができました。

今回の商用の養成講座開講にあたり、具体的な目的がありました。

ひとつは、一度撤退させたRaspberryGirl®ブランドの物販を復活させること

です。洋裁教室を始めるにあたって、お教室が安定するまでは
物販を休むことにしていました。

やむを得ない選択でしたが、私一人の力では、両立することは到底
難しいことでした。結果論ですが、2年前の選択は正解であったと確信しています。

手にできることは限られていて、何かを得るためには、
何かを手放さなければならない

と、考えるようになりました。

今、私が務める洋裁講師、商品制作については、早期に引継ぎ、
次のステップへ、と思っています。

そのための第一段階がやっと終了。
時間はかかりますが、確実に歩んでいきます。

画像は、リネンのフリルカシュクールワンピース。

商品制作チーム養成講座を受講くださった生徒さまの作品です。

3つ巻きも、ステッチも、全ての縫製が
とても安定してきています。

常に美しい縫製を施せる安定した縫製力

が、求められます。

安定して商品を作り続けるということは、
相当にミシンを踏込んでこないと得られない結果です。

継続した努力は必ず実を結ぶことを、
このワンピースは物語っていると思います。