2019.03.31
【生地・商品検証】5年間使用した入園グッズ
松本市のソーイングコンサルタント、
RaspberryGirl®(ラズベリーガール)オーナーの田川恵理子です。
1月下旬より始まりました、「入園入学グッズ」の準備期間、
季節と共に終息を迎えました。たくさんのご注文をいただきまして大変感謝しております。
年々RaspberryGirl®の商品をご愛用くださるお客さまが増え、
当アトリエの生地や商品に対する思い、こだわりがお客さまへ伝わり、
「いいものを末永く愛用していただきたい」という、一つのコンセプト
に共感いただけることがとてもありがたく思います。
商品の耐久性やいかに!?
![](http://raspberry-girl.com/wp-content/uploads/2019/03/IMG_0260.gif)
次女が卒園を迎えました。
未満児から通い始め、保育園には丸5年お世話になりました。
画像は、5年前に仕立てた次女の入園グッズの一部です。
上から、
・絵本袋
・コップ袋
・お弁当袋
・マスクと三角巾を入れていた巾着
(時に、こまを入れたり、あやとりのひもを入れたり臨機応変に使用)
このまま小学生になっても使える?
使用頻度の低かった絵本袋と小さな巾着についてはOK。
他はさすがにお洗濯での色あせが否めません。
毎週のお洗濯は生地にかなりのダメージを与えていることがよくわかります。
仕立てについては、裏生地を付けた2重仕立てなので、生地の破れなどは全くありませんでした。
また、縫製の問題もなく、洗濯によるほつれなどはなし。
巾着が壊れてしまう原因のほとんどは、口布(ひもが通っている部分)部分の
ほつれによるものです。
生地のチョイスにより、数年後まで使用できるか否か、が判断材料になってくるのではないか、と考えます。
生地の特性を知り、作るものにより生地を選ぶことが大切。
見た目より品質重視できるか?が課題。
「生地選び」と聞くと、生地のデザインを選ぶ、という概念が先立ちますが、
もちろん見た目もとても大切です。
ただ、もっと大切なことがあります。
品質と実用性
これに限ります。
品質を保つためには、生地の特性を知る必要がる、ということです。
特性って???
例えば、例なのでちょっと大げさにいきますね。
1、ハンカチをビニールコーティングや帆布(かばんを作る生地です)で作る方はいないですよね(笑)
A、ハンカチに求められる性能は、通気性や吸水性、肌触りのよさですよね。
ビニールの生地や帆布はそれらを満たしてはおらず、他に役割がありますよ
ね。
2、通園バッグや図書袋を「シーチング」と呼ばれる綿100%の生地で仕立てるのは?
A、綿100%の生地には、たくさんの種類があるんですよね。
生地を織るのに使用している糸の太さや、織り方などで生地の厚さや
目の細かさなどが大きく変わります。それにより、生地の名前も付けられています。
シーチングとは、ローンやガーゼより目が詰まり、厚みのある生地を指します。
???
このあたりから専門分野に入ってるかな?と思います。
お洋服に使用される主に秋冬生地で使用されるコーデュロイも、綿100%で
あることが多いです。
あれれ??
綿100%の生地とは、巾着などの袋物を作る生地を言うのでは???
そうではないのです。
実はた~~~~~~~っくさんの織り方や糸の太さから生地は多種存在し、
その中から適性を考えてチョイスすることは、難しいことなんです。
読んでいて疲れてしまう文面ですね、すみません。
ただ、これはとても大切なことで、お洋服を作るうえでもRaspberryGirl®の
コンセプトとなっている、とても重要なところです。
次女の卒園とともに、あらためてそんなことを感じ、5年間がんばってくれた
入園グッズに感謝。このトロピカルな花柄のリバティはポッピー&デイジー。
パパが次女のために選んでくれた柄なのです。
気持ち新たに小学生になる次女へ。
入学グッズをこれから仕立てます。今回は次女が自分で選んだ生地で。
完成しましたらアップさせてくださいね。