2018.07.12

「海が見える洋裁教室」を夢見た幼少期

ブログを書くことを少しさぼりましたので、戒めのため?(笑)
レッスンや仕事の内容とは少し離れますが、ちょっと書きたいことを。

レッスン中は、しーんとした中で、ミシンの音が鳴り響く時間もあれば、(集中されているので、
おしゃべりな講師もさすがに、じゃまはできません)
ご家族のお話や、洋裁のお話で盛り上がり、会話を楽しみながらのレッスンであったりと
その時々で様々です。

やはり、お子さまや、お孫さまのお話は多く、そういったお話は聞いていて心地が良く。
年齢も性別も皆さま違いますので、内容は千差万別です。

共通して言えることは、洋裁教室にいらして、お子さまやお孫さまのお洋服や
身の回りの物を自身の手で手掛ける方々なので、ご家族、家庭に対する
思いがとても熱心だということ。

それを聞いて思うこと。

いいなぁ、うらやましいなぁ。

と、童心に返ったように思うことです。

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小学校3年生ごろでしょうか。
父のお知り合いのお宅へ、家族旅行に行きました。
おそらくですが、これが最後の家族旅行です。

石川県の能登です。詳しい場所は覚えていません。
きれいな海での海水浴、そして、宿泊先のお宅の一室には、ミシンが数台置かれた
部屋がありました。

トルソー(マネキン)が少し怖かったことを覚えています。
そのお宅の奥さんとむすめさんが洋裁をなさっていました。しっかりと脳裏に刻まれています。

海が見える洋裁教室
でした。
ものすごく強く、印象に残っています。

幼心に感激を覚えました。

「大きくなったら、お洋服が縫えるようになりたいのかな?」
と聞かれ、「うん」と小さく頷きました。

そのお宅のベランダには、大量の梅干しが干されていまして、
そこにもなんだか惹かれてしまったわけで(笑)

でも、その時に、なぜかわからないけど、
「わたしにはむりなこと」と、思いました。
(梅干しをこんなにたくさん干せない、ということではありません)

大きな声で「うん!」と答えられなかった。

幼いながらに、自分で自分にセーブをかけていたわけですよね。
なんでなのか、今となればわかりますが、あえてここには書きません。

可能性を潰してしまうことは簡単なことです。
可能性があるということは素晴らしいこと。どんな小さな希望でも、
叶えることはできる。年齢なんて関係ありません。

その思いとはかけ離れた時間が刻一刻と過ぎ去ります。20年以上も・・・眠ることとなります。

20代は某新聞社に大量の労働力を提供し、自身の時間を楽しむ暇など
皆無に近い状況でした。なんともったいない時間の過ごし方をしたのだろうと、
今となっては悔やまれます。

しかし、それも「自分で決めていること」なんですよね。
なんでこんなにも時間がないんだーーー、じゃなくて、どうしたら自分の
有意義な時間を、仕事をしながら確保できるか、を考え実行しない結果がこれです。

私の人生は、洋裁とは無縁のものでした。
幼いころに、夢見た「海の見える洋裁教室」に本物の憧れを感じていながら。
幼い少女は、夢見ることすら許されない状況でした。

今は自分自身で自分のすべてを決めることができます。
可能性を信じてまずやってみる。とっても大切なことです。

「洋裁をやってみたいけど、私には無理だと思っていました」
という方が多すぎる・・・。

一緒に楽しみましょう!と声を大にして言いたいです!!
そしてこの声が、本当に必要な方に届くことを信じています。

ある意味、私は「子どものころの夢」を叶えられたのかもしれません。
夢は叶うのだと、初めて実感することができました。

場所が長野県松本市なので、海が見えることは残念ですがありません、笑
「山がきれいな洋裁教室」ということで(どうでもいいね、ここは 笑)

思い切って足を運んでくださった方の期待を裏切らないよう、精進します。

画像は、長女が描いた「ママに作ってほしい新しいお洋服のデザイン」だそうです。
真ん中が私(母)、左が妹、右が自分だそうです。親子お揃い♪
洋服は、買うものではなく、作るものだと思っている姉妹です。

思い描いたお洋服が現実に着ることができる、という
夢をこわしたくない思いで、母は実現に挑んでみようかと(笑)

いつになるのかは聞かないでください。