2018.06.20

縫うことの目的は?縫製の順番は大切であるのか?

このたびの大阪北部地震の災害により、被災された皆様の安全と、
一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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何とか完成しました(笑)
画像は小サイズで、3サイズある中での一番小さなサイズです。
トルソーは90サイズです。

パターンレーベルさんのファスナーリュック

RRさんのスマイリーリュック

画像は後者です。
パタレさんは、商用不可パターンなので、レッスンで使用することができず、
むすめたちに作ってあげたいだけの思いで縫ったもの。

生徒さんからのご要望が多く、チョイスしたのがRRさんの
スマイリーリュックでした。

事前に仕様書を読まなかったんですよ(滝汗)

「表生地をキルトで作成することを前提としています」

と、記載されております・・・
かばんは丈夫じゃないとね~っていう気軽なノリ(と、言うわけでもないのだけど)
で、帆布をチョイスしちゃったわけです。

背中部分や肩紐にキルト芯なんか入れちゃったりしてね。

どんどん厚みが出ているわけですよ。
最終的には、すべてをバイアス処理しないといけないわけです。

パタレさんのファスナーリュックは、すべて中表で仕立て、
最後にどんでん返しをする仕様なんです。

見かけが似ているけど、作り方が全く異なるわけです。

職業用ミシン必須!

なんとか完成しました。
やっぱり帆布の完成度は高いです。
かばん専用の生地に、キルトは敵わないんじゃないかな、と思います。


ところどころ、縫製の仕方は仕様書とは異なりますが、
作りやすさ、というところでは、かなり悶絶する思いを体験することとなりますが(笑)
かばんの完成度としては最高ではないでしょうか。

ファスナーやテープなどは、便利な別売りのセットを使用させていただきました。

肩紐も、キルトで制作する場合は接着芯を貼るだけでもOKだと思います。
(仕様書記載通り)
帆布はやはりキルト芯必須です。

最後のバイアス、職業用ミシンの威力を発揮し、なんとかできました。

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数多くの洋服を縫っていますが、似たようなデザインのお洋服のパターンを、
異なるパターンショップから購入したことも何度かあります。

とても勉強になります

縫製の方法は、「これが正解」というのはないんじゃないかと。

縫いやすく、きれいに仕上がる方法を自分なりの見解で見つけていくことが
楽しみであり、洋服のクオリティを上げていく手段であると思います。

少し前に、他の洋裁施設で、「縫う順番」について、強制的に指摘された、という
お話を生徒さんから伺いました。

仕立てをする目的は、縫製の順番を守ることではなく、
あくまでも縫う工程を楽しむことにあるのではないかと思います。

そんな思いを大切にしてほしい。
叱られてしまっては、縫うことが嫌になってしまう。
嫌いになってしまう。

同じ洋裁施設を営む身としては、悲しみを覚えます。
縫うことの素晴らしさを伝えていきたい。

ただそれだけでやっています。
好きこそものの上手なれ!

好きなことが嫌いになってしまう思いも、過去の自身の体験で身に沁みて
経験しています。

2種類のリュックサックを縫って、そんなことを思い出した次第です。